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現場調査から見える当時の暮らし

高澤ろうそく店再建プロジェクト

こんにちは。新米広報の吉田です。

高澤ろうそく店再建事業では週に1度定例会議が行われ、進捗状況の確認と今後の動きについて都度話し合う場が設けられています。

今回は建築構造設計を専門とされている江尻憲泰先生にお越しいただき、高澤ろうそく店の皆さんと設計士の岡田さん、新津技建大工で現場調査が行われました。 

高澤さんに実際どのように住まわれいたのかご説明いただき、昔の建築ならではの暮らしが見えてきました。

現場調査をしていると2階へと続く階段下に人1人が入れるスペースがありました。

どうやらここは高澤さんが子どもの頃、ここは滑車台置き場として使われていたのだそうです。

 

2階の天井部分を除くと、滑車がしっかりと残っていました。

重い荷物はこの滑車を使って運び入れしていたんですね。

畳のサイズが関東のものより大きい京間が用いられ、京都の文化が入ってきていたことが分かります。

稲わらを編み込んだ作りからも、当時の手しごとが見てとれます。

現場大工が解体作業の中で口をするのは「解体作業は壊すのではなく、バラすということ」。

建物をバラしていくことで当時の暮らしぶりや先人大工の技術が見えてきます。

大工はそれを読み解きながら、どう建物を残し、保全すべきか考え、施工する材料や施工方法を専門家と共に吟味しています。

解体作業も終盤となり、基礎工事がそろそろ始まろうとしています。

また現場の様子をお届けいたします。