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手づくりの墨差し

日々のこと

現場に出っぱなしのF棟梁が珍しく加工場にいます。現場におらず、加工場にいるということは、次なる現場の墨付け作業に着手しているということです。作業の合間で、設計士さんや協力業者さんとの打合せを電話でしている姿を見かけると、複数の現場をしっかり管理して守ってくれていることを感じます。お茶の時間にこんな風景を見かけました。鉛筆大の竹の棒の先端を、カッターで縦に細かく切り裂いています。そうです、新しい墨差しを作っていました。この細かい裂け目に墨を染み込ませて、いつも構造材に墨付けをしてくれているのです。墨差しは外で買うこともできますが、F棟梁はいつも自作して大切に使い込んでいます。今日もこうして墨付けが進んでいきます。寒さが一段と増す中、現場の進行をいつもありがとうございます。