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【土蔵移築活用PJ】再生に向けた上棟が完了!

布流久佐 開業準備室

9月末までに基礎・土台工事を完了して以降、10月初旬からは江戸時代の大工仕事のごとく、ほぼ人力にて建地に着手しました。再生に向けた建地はそう簡単なものではなく、部材同士のねじれや曲がりの癖を読み、様々な道具と大工の知恵による微調整を重ねながら、ようやくにして仕口を接合できた場面も見受けられました。

 

建地着手から約3週間、通し柱や梁、壁を構成する木板など、土蔵を構成する部材がほぼ建ち上がり、待望の上棟の日を迎えました。作業は地上部隊と2階部隊に分かれて、クレーンオペレータと連携しながら上棟を進めていきます。2階部分の巨大な梁を6本据え付け、束を介して上下2本の太鼓梁を順に載せていく作業は、上棟のハイライトシーンとなりました。

 

解体時に現場で体感した「築150年の古さを感じさせない強固で頑丈な構造」は、令和の大工たちによって等しく再生され、移築先の佐久穂町平林にて新たな時代を刻もうとしています。建地の期間、仲間の大工さんにも手助けに入っていただき、作業の進捗に大きなサポートをいただきました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。