2025年5月より石川七尾市で着工した「高澤ろうそく」の再建工事。2026年8月上旬、店舗部分の建て方を行いました。店舗は、1895年に建てられて以降、約130年もの間、商店街の顔としてたくさんの方に親しまれてきました。

今回の改修工事で特に印象的だったのは大黒柱です。能登半島地震によって柱が砕け、建物が大きく傾くほどの被害を受ける中、この大黒柱はその姿を残し、建物を支えていました。

今回の改修では、傷んだ柱を新たに刻み直す一方、梁や棟木など、これまで建物を支えてきた部材は一度木組みを外し、状態を確認したうえで再び組み直しています。
こちらは屋根の一番高いところに取り付けられる棟木(むなぎ)を柱に組む様子。なんと長さ約6m、重さ約800kg。レッカーを使って慎重に吊り上げながら、大工が納まりを見極めています。
また、今回の建て方では、地元地域の方々や高澤ろうそく店のお客様、工事関係者の皆さまにも参加していただき、柱と柱を繋いで固定させる、くさびに復興への願いを綴っていただきました。それを大工が一つ一つ想いを込めて、建物に打ち込んでいきました。

作業は夜まで続き、無事屋根まで建てることができました。ここまで工事を進めてきた達成感とともに、高澤ろうそく店が再び本店で営業を再開する日が少しずつ見えてきたことへの喜びも感じられる瞬間となりました。店舗の姿が少しずつ形になっていく中、集まった皆さまの表情にも自然と笑顔が広がっていました。

(上棟式)



